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(SS400)(SUS304)搬送装置 製作・据付

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揚排水機器設置工事

揚排水機器設置工事とは、揚排水ポンプなどを設置する機械器具設置工事のことです。
揚排水ポンプとはどのようなものなのか、またその設置工事にはどんな点に注意すべきなのかをまとめました。

ポンプの原理

ポンプとは水などの液体に何らかの方法で圧力をかけ、低所から高所に引き上げたり、離れた場所に送ったりする装置のことです。
ポンプが作動するには吸込能力と吐出能力とが必要になります。

吸込能力

吸込能力とは液体を吸い上げる力を意味します。
ポンプの管の中を真空にすると、大気の圧力との関係で液体が吸い上げられる原理を利用しています。

吐出能力

吸い上げた液体を別の場所へ運ぶ能力のことです。
いろいろな形で液体に圧力を加えて押し出すという仕組みになっています。

ポンプの種類

ポンプは主に次のような3タイプに分類されます。

容積型ポンプ

ポンプの中に一定量の液体を吸い込み、押し出して排出するポンプです。
たとえば、井戸水の組み上げを行うポンプの多くはこの形式になります。
また、薬品工場、食品工場などで粘土が高い液体を輸送する際にも使用されています。

ターボ型ポンプ

羽根車を回転させて液体を動かすポンプです。
高速回転、連続回転といった使用も可能なので、水道から化学プラントまでさまざまな場所で活用されています。

特殊型ポンプ

水や蒸気のジェット噴射の力を使用するポンプです。
噴射ポンプは構造が比較的簡単で故障も少ないため、狭い場所にも設置可能ということもあり、家庭用深井戸ポンプなどに多用されています。

ポンプの用途による分類

ポンプは用途によって次のように分類することもできます。

浅井戸ポンプ

井戸水面から地表までの高さが8m以内の井戸に用いられるポンプです。
配管は1本だけで済むので、電気を使用するポンプの中では最も簡単な工事で取り付けることができます。
電動ポンプと同時に手動ポンプも設置しておけば、災害時や緊急時にも給水可能です。

深井戸ジェットポンプ

井戸水面から地表までの高さが8mを越える井戸に設置される深井戸ポンプの中でもジェット方式のものです。
地上部にモーター、伝送、制御部を、井戸の中に給水管と圧送管を結ぶジェット部分が設置されます。
20mほどの吸い上げが可能です。
インバーター方式の機種ならば省エネ効果も期待できます。
基本的には井戸のそばにしか設置できません。
以前は機械音が問題になることもありましたが、最近では騒音面の改良も進んでいます。

深井戸水中ポンプ

深井戸ポンプの中でも井戸水の中にポンプ部を設置する方式のものです。
深井戸ジェットポンプとは異なり井戸から離れた場所に設置することもできます。
また、運転音はほとんど聞こえないので、住宅密集地でも問題なく設置できます。

自動給水装置用ポンプ

水道の出が悪かったり、断水の多いところに設置されるポンプです。
集合住宅などで3階以上に給水する際にも用いられ、一度受水槽に水を蓄えた後に給水することが特徴です。

家庭用揚排水機器設置工事の工程

揚排水機器設置工事の中でも家庭用井戸ポンプを設置する際の工程は以下の通りです。
現在井戸がなくても、そもそも新しく井戸を掘ることが可能なのかという調査からスタートする場合もあります。

現地調査

井戸設置が可能なのかどうか現地調査を行います。
掘削可能な地盤なのか、掘削機を設置する作業スペースを確保できるのかといった点が調査されます。

掘削機の搬入

作業に必要な掘削機を運搬して現場で組み立てます。

井戸掘削

井戸を設置したい場所がコンクリート等で覆われている場合は削った上で撤去します。
地表があらわれたら掘削機を使用して地下水が出るまで掘り進めていきます。
一般的な家庭用井戸の場合は、1周間程度で完了します。
住宅地での工事の場合は低騒音設計の掘削機により静音工事が行われます。

ケーシング埋没

掘削した穴の中にケーシングと呼ばれる井戸パイプを埋没させていきます。
ケーシング先端には吸水のためのストレーナーを取り付けます。

川砂利の挿入

ストレーナーを保護するため、井戸の穴とケーシングの間に川砂利を入れます。
こうすることで、地層にある砂が井戸に侵入するのを防ぐことができます。

井戸洗浄

洗浄用ポンプ、コンプレッサーなどを使用して井戸を洗浄します。
底にたまった土砂や薬剤などを除去したら、井戸の水位、水量などを確認します。

電動ポンプ設置

井戸の水位や水量に合致した電動ポンプを組み立てます。
ポンプの設置が完了したら、水栓を取り付けます。

手動ポンプ設置

災害時などに備えて電動ポンプだけではなく手動ポンプも併設する場合もあります。

完成

水が出ることを確認して完成です。
設置が完了した後にも定期的なメンテナンスを行い、ポンプ本体はもちろんのこと水質検査なども必要となります。